「犯罪」と「トラブル」の差について考えてみましょう。まず、「一切利用していないところから架空請求が来た」というケース。これは昨今問題になっている振り込めさぎの一種でもありますから、犯罪としてまず間違いないでしょう。
では、たとえば「ポイントは後払いであると分かりにくい出会系サイトで大量に使用してしまい、結果請求が来た」というケース。法的には支払い義務がないとしても、運営側は「犯罪」を犯していると言えるでしょうか? おそらく、刑事事件としては扱われないはずです。
振り込め詐欺となると、警察も敏感になっているでしょうから未遂であろうとも詳細に話を聞いてくれるでしょうし、対策や具体的な処置をとってくれるでしょう。しかし出会系サイトの架空請求のようなものに関しては、まだ支払ってはいないという段階での相談には「無視で大丈夫です」といった助言だけということが多いのではないでしょうか。
支払ってしまったとしても、「注意散漫である」とか「用心が足りないからだ」とか、「自分からいかにも怪しい出会系サイトで何かしたんだろう」とか。そういった、第三者なら当然誰でも思うようなことを警察だって思うのです。結果的には自業自得ですからね。
もちろん、無視されるというわけではありません。そういった被害もないに越したことはないのですから、警察も相談には乗ってくれます。受理されるかは内容次第ですが、被害届も出しておいた方が消費者センターでの相談の際に有効に働きますよ。受理されにくいだろう内容についても触れておきましょう。
たとえば、サクラにに話を長引かされ、それによって発生した使用料が数十万単位にまで膨れ上がってしまった……というパターン。運勢がサクラを使っているという具体的な証明ができなければ高額な使用料の出会系サイトで長時間喋っていただけという扱いとなり、民事であるとされるかと思います。
他の例を挙げますと、「今なら○○万円プレゼント!」というメールが届いたため登録してみれば入会金等様々な料金を搾取された上「プレゼント」はもらえる気配もない……という場合。一見して詐欺のように見えますが、これも「メールの送り主が確実に運営の人間である」という証明があって初めて刑事事件として成り立つのです。言うだけでは現実は通らないのですよ。
しかし、諦めてはいけません。それでも警察はちゃんと相談に乗ってくれますし、有効な対処法なども教えてくれるはずです。刑事事件にはならないかもしれませんが、ちゃんと警察の人の言葉には耳を傾けましょう。

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